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バイオマス燃料の安定供給の確保に向け、海外PKS事業を展開しています

PKS(Palm Kernel Shell)とは?

PKSとはヤシの実の種の殻のことを指します。元々ヤシの実はパーム油を作るために使用されてきました。パーム油はヤシの実の種の中身を使い抽出します。その時パーム油にならない殻の部分をPKSと言います。PKSの発熱量は1㎏当たり3500~3800kcalほどです。
同じバイオマス燃料である木質チップは2100kcal、木質ペレットが3800kcal程度であることからPKSの熱量が高い水準にあり、効率良く熱量を生み出す燃料と言えるのです。

当社では、2009年にマレーシア(ビンツル)に現地グループ会社「HUMAN&ECO社」を設立し、日本に向けてのPKS輸出を開始しました。
また2013年には、インドネシア(パダン・スマトラ島)に第二の現地グループ会社「BIOMASS FUEL INDONESIA社」を設立。以後両国にて集荷拠点の機能強化を進め、日本国内のバイオマス燃料需要に対応すべく、PKSを柔軟かつ安定的に供給する体制を整えています。
今後、マレーシア、インドネシア共に更なる拠点地を拡大し、より安定的なPKSの供給体制を整えていきます。

PKS供給の流れ

グループ内一貫体制を構築

海外現地における調達/貯蔵/品質管理/出荷のグループ内一貫体制を構築し、高品質なPKSをご提供しています。

海外現地におけるPKSの調達/貯蔵/品質管理/出荷のグループ内一貫体制を構築しています。
またその一連のプロセスの中では、港湾近隣拠点からの出荷により輸送コストの低廉化を実現したり、船内燻蒸(メチルブロマイド、ホスフィン)実施後には植物検査証明書・燻蒸証明書の発行も行い、お客様から信頼を獲得することが出来ています。

  • 1搾油工場各搾油工場を自社社員が定期的に訪問して工場での検品を実施。 その際、PKSのストックが異物などと混ざりやすい場所にないかなど、工場の環境チェックも同時に行います。現地会社と搾油工場で直接契約を行い、安定的にPKSを調達します。
  • 2ストックヤード受け入れ時の品質チェック各工場によってPKSの品質は異なります。受け入れたPKSは熟練スタッフが異物混入と含水率をチェック、ドライとウエットの混入割合もトラックごとに記録します。
  • 3徹底した異物除去PKSに混入する異物はスクリーニングマシンを用いて除去し、品質管理を専門とするオペレーターの手によって再度目視での除去を行います。異物の中でも除去が難しいファイバーは、スクリーニングマシンを経過したPKSに大型ファンとブロワーで風をあてて、ファイバーだけを飛ばし除去します。
  • 4含水率の管理徹底した管理により、含水率をコントロールしています。 晴天時に天日で乾燥させるほか、屋根付き倉庫内ではショベルカーを使用し、大型ファンで風をあてながら撹拌作業を繰り返します。
    雨天時にはPKSをシートで覆い、雨に晒されるのを防ぎます。 このように徹底した含水率管理を行うことで、ニーズに合わせた品質基準を可能にしています。
  • 5出荷各港の設備により、ベルトコンベヤーやバケットを用いて船積み作業を行います。船積の際にも目視による異物の除去を徹底し、より高い品質で出荷が出来るように努めます。

バイオマスフューエルの現地法人

HUMAN&ECO社

ビンツルとジョホールバルにストックヤードを構える。屋根付きの倉庫を携え、徹底した含水コントロールが可能。

BFI社

ブトンにストックヤードを構える。港湾からの距離が近く、荷役時に有利。