持続可能性とCSR
サスティナビリティへの追求
当社グループは、森林環境と地域社会に配慮した、持続可能なバイオマス燃料の供給を通じて、未来のクリーンな環境社会に貢献します。
より豊かな自然環境を次世代に残していけるよう、世界各国の環境問題を常に意識し、未来を見据えたバイオマス燃料供給を目指しています。
また、現地に根付いたサステナブルなビジネスを展開するとともに、変化と不確実性の高いグローバル市場で持続的に発展するための経営基盤を構築し、様々な環境問題に貢献することで、更なる企業価値向上に努めていきます。
GHGの削減
当社グループは、一貫してGHG（Greenhouse Gas）削減と持続可能なエネルギー生産を目的とした事業活動を行っています。
当社グループの取扱うバイオマス燃料を利用したバイオマス発電は、発電までの工程で発生するGHGの排出を化石燃料等に比べ大幅に削減することができます。
下記のグラフは、当社が供給したバイオマス燃料による発電量と、石炭・LNGで同等の発電をした際のGHG排出量を比較した物です。
バイオマス燃料の利用による、GHG排出削減の効果
期間
発電量1,000TJあたりのCO2e排出量
発電量972TJあたりのCO2e排出量
発電量672TJあたりのCO2e排出量
出典・使用係数
下記の表は横スクロールでご覧いただけます。
| 指標 | ソース |
|---|---|
| バイオマスLC GHG | 【国内チップ】 三菱UFJリサーチ＆コンサルティング「バイオマス燃料の安定調達・持続可能性等に係る調査」 WEBはこちら |
| 【ベトナムペレット】 一般社団法人バイオマス発電事業者協会の「バイオマス燃料のライフサイクルGHG試算結果と今後の取組について」 WEBはこちら |
|
| 【マレーシアとインドネシアからのPKS】 一般社団法人バイオマス発電事業者協会の「バイオマス燃料のライフサイクルGHG試算結果と今後の取組について」 WEBはこちら |
|
| 化石燃料LC GHG | 【国内化石燃料】 経済産業省「FIT制度が求めるライフサイクルGHGの基準と確認方法について」 WEBはこちら |
- ※GHGとは：温室効果ガス（Greenhouse Gas）
- ※バイオマスLC GHGと石炭LC GHG、LNG-LC GHGを比較した表です。
- ※ライフサイクルGHG（LC GHG）とは、燃料の生産や輸送といった、発電までの工程におけるGHG排出量の総量です。
- ※GHGに含まれるCO2以外のCH4、N2OなどはCO2e （CO2 equivalent）に換算されています。
森林管理
持続可能な森林管理のために、国内外で植林事業や未利用材の利用を進めております。
特に、ペレット工場を構えるベトナムでは、ゲアン省から特定の原料計画地10,000ha超を正式に割り当てられ、地域で地元の農家と協力して植林活動を進めていきます。本事業はUSAID（非軍事の海外援助を行う米国政府組織）のSustainable Forest Management Programに採択され、USAIDからの支援を受けながら、FSC-FM認証を取得し、持続可能な植林・森林経営を行っていきます。
国内でも各拠点の周辺の山で、山林未利用材の積極的な活用を行い、今後は植林事業にも着手していく予定です。
トレサビリティー
当社が取り扱うバイオマス燃料は、人権、労働環境、安全衛生や環境などの課題を解決する為、サプライチェーンによる管理を徹底しする事で、安心してバイオマス発電の燃料として使用して頂けます。
- 調達方針
-
- ① 合法性 木質バイオマスの合法性およびトレーサビリティの確認に努めます。
- ② 持続可能性 生産国において適切に管理された植林木を使用します。
- ③ リサイクルの推進 生産地で発生する林地残材、及び製材端材を再利用します。
- アクションプラン
-
- ① サプライチェーンマネジメント 森林・製品工場への訪問等を通して情報を取得します。
- ② リスク・アセスメント 調達する木質バイオマスのリスク評価を行います。
- ③ ステークホールダー・ダイアログ 外部の環境団体等と協働し、常に生産地の最新情報の把握に努めます。
- ④ モニタリング＆リスク緩和 リスクの軽減に努め、DDが適切に運用されているか、内部監査を行います。
- ⑤ 情報公開 外部に対して当社グループの木材調達の取り組みを公開します。
認証取得
近年、サスティナブルに対する企業の社会的責任に関するステークホルダーの関心が高まっています。
バイオマス・フューエルでは、こうした関心に配慮し、原料発生元から発電利用に至るまでのサプライチェーンにおける人権、労働環境、安全衛生や環境などの課題を解決する為活動しています。
弊社が取り扱うバイオマス燃料は、サプライチェーンによる管理を徹底しする事で、安心してバイオマス発電の燃料として使用して頂けます。
その裏付けとして様々な認証を取得し、企業としての責任を証明しています。
下記の表は横スクロールでご覧いただけます。
| No | 認証一覧 | 取り組み内容 | 取得会社 |
|---|---|---|---|
| 1 | FSC® CW (管理木材認証) FSC® CoC (加工流通過程の管理認証) |
管理された条件の下から、原材料となる木材を調達していること、また加工流通過程における原材料の管理を証明するための監査を定期的に実施する。 | BIOMASS FUEL VIETNAM バイオマス・フューエル(株) |
| 2 | SBP（持続可能なバイオマス認証） | バイオマスを使用する主要な欧州の公益事業会社によって設立された認証であり、持続可能性コンプライアンスを証明するための監査を定期的に実施。 SBP取得により、欧州向けの出荷が可能になる。 |
BIOMASS FUEL VIETNAM |
| 3 |
PEFC／SGEC -CoC（加工流通過程の管理認証） 商標ライセンス番号：PEFC/31-32-1525 SGEC/31-32-1525 |
加工流通過程における原材料の管理を証明するための監査を定期的に実施する。 | バイオマス・フューエル(株) |
| 4 | ISO9001 (品質マネジメントシステム) ISO14001 (環境マネジメントシステム) |
品質管理体制の確立（ISO9001）、また環境負荷を適切に管理し、継続的に削減する体制の構築（ISO14001）を目的に取得。 | BIOMASS FUEL VIETNAM |
| 5 | 日本ガス機器検査協会（JIA）FIT 認定 (発電利用に供する木質バイオマスの証明) |
国内FITに対応するため、事業者認定を取得。ベトナムの木質燃料を対象とする。 ※工場監査：オペレーション確認、保管書類確認、オペレーター口頭試問、森林監査：伐採地、植林地、製材端材工場、各サプライヤー口頭試問 なお、当社は、JIAから認定を受けた第１号のペレット工場になります。 |
BIOMASS FUEL VIETNAM |
| 6 | 全国木材資源リサイクル協会 FIT認定 (発電利用に供する木質バイオマスの証明) |
国内FITに対応するため、事業者認定を取得。国内で発生する木質燃料を対象とする。 | バイオマス・フューエル(株) |
| 7 | 日本樹木リサイクル協会 FIT認定 (発電利用に供する木質バイオマスの証明) |
国内FITに対応するため、事業者認定を取得。吾妻木質燃料(株)とウッドフューエル綾瀬(株)で生産する木質燃料を対象とする。 | 吾妻木質燃料(株) ウッドフューエル綾瀬(株) |
| 8 | 岐阜県木材協同組合連合会 FIT認定 (発電利用に供する木質バイオマスの証明) |
国内FITに対応するため、事業者認定を取得。ウッドフューエル土岐(株)で生産する木質燃料を対象とする。 | ウッドフューエル土岐(株) |
支援団体
当社グループは、森林環境と地域社会に配慮した、持続可能なバイオマス燃料の供給を通じて、未来のクリーンな環境社会に貢献します。
より豊かな自然環境を次世代に残していけるよう、世界各国の環境問題を常に意識し、未来を見据えたバイオマス燃料供給を目指しています。
また、現地に根付いたサステナブルなビジネスを展開するとともに、変化と不確実性の高いグローバル市場で持続的に発展するための経営基盤を構築し、様々な環境問題に貢献することで、更なる企業価値向上に努めていきます。
その一環として、地域の山主や森林組合、行政や国際援助の支援を受けながら植林事業を進めています。
下記の表は横スクロールでご覧いただけます。
| No | 認証一覧 | 取り組み内容 | 対象会社 |
|---|---|---|---|
| 1 | FSC FM（森林管理グループ認証） | USAID（非軍事の海外援助を行う米国政府組織）の支援事業（Green Invest Asia）に採択され、USAIDが設立したNGO団体PACTと、FSC FM取得支援に係るMOUを締結。 | BIOMASS FUEL VIETNAM |
